ポイント

たまたま目にしたとあるブログに、こんなことが書かれてありました。

みなさんは、様々なお店のポイントカードを持っていると思いますが、

そのポイント、①貯蓄していますか?②それともその都度消費していますか?

ちなみに友人からのこの質問に、私は「貯蓄しているよ」と答えました。

すると友人は、「それは本当にもったいないことだ」と言うのです。

私的には、ポイントは貯めて貯めて、

そのポイントでお金を使わずに物を購入するということはひとつの楽しみだったのですが、

友人いわく、「お店の戦略に思いっきり乗らされている」のが、私のような考えの人間だそうです。

一例としまして、1000円のお買い物をしたとします。

それに対して5%のポイントが還元されるとします。要は50円(50ポイント)が還元されるということですね。

この際、ポイントを現金として使用できるお店では、レジの店員さんから、

「ポイントはどうなさいますか?」というような問いかけがあるかと思われますが、

これを、【その都度きちんと使用するべき】というのが友人の意見なんです。

今回の例で言いますと、実際にポイントを使用した場合、

決済金額は「1000円の5%引き=950円」で、商品が購入できます。

ですが、もしポイントを貯蓄することを選択した場合は、

「1000円を支払って、カードに50ポイントが貯蓄される」わけです。

かたや950円で済んだ買い物、かたや1000円でお釣りのこない買い物だけど、

そのお店で使えるポイントが50ポイント貯まった。

そのお店で使えるポイントが貯まる・・・。

言い変えれば、そのお店でしか使えないポイントだけが貯まり、現金は減っている・・・

これは!!

そうです、つまり、ポイントを貯蓄するという行為は、必要以上に現金を支払って、

(きちんとポイントで清算することを基準に考えると必要以上の現金を支払うということになりますからね)

そのお店限定でしか使用できないポイントを、お金と交換している、という行動なわけです。

もし、「一万円を一万ポイントと交換できますけどいかがいたしますか~?」などと、

お店の方から言われても、100人中100人が、確実に断るでしょう。

だって何のメリットもありませんからね。

でも、実際にポイントを貯めている行為は、この行動と一切変わらないんですよね。

これが仮に、一万円をポイントに交換していただけましたら、

一万ポイントにつき10パーセントのポイントを付加します、ということで、

一万円が一万と500円分の価値に変わるのであれば、意味はありますが。

よくよく考えてみれば、いくらポイントを貯蓄していても、ポイントの使用期限はあれど

(これも重要な意味があります。お金に期限はありませんからね)ポイントに金利なんか付きませんよね。

『小さい金額だから気にしない』その感覚がやがて大きくなっていって、

気づけば思う以上に現金が手元にない、なんていうことよりも、

マメにポイントを使っているから、思う以上に現金があって、

緊急に必要なものに使用できた、ということのほうが、生活の上では大切だなぁと思います。

この話、金額が大きくなって、一千万円の決済だとしたら、

ポイントを使用すれば、950万円で済み、ポイントを貯蓄すれば、一千万円を支払い、

そのお店でしか使えない50万ポイントが貯まる仕組みですから、

確かにポイントはその都度使うべきなんだなぁと思いました。

如何でしょう。

恐らく多くの人が「なるほど」と思ったに違いありません。

僕もそうでした。

が、僕の性格上、こういった一気に人の価値観を変えてしまうようなものはどうしても、

本当にその通りなのか、間違いはないかと、頭の中で詳しく検証してしまいます。

車を運転中、寝る前布団の中で・・・。

前に書いた「織姫と彦星のやつ」然り。

そうやって気付きました。

「まんまと騙されてる」と。

・・・・・・・・・・

実際、損か得かだけで論じるなら、

割り引いて支払いを減らせるのに敢えてポイントとして貯めるという行為が

「損」であることは間違いなく、そこに全く異論はありません。

が、この論議というのは、例えるなら「高額の商品を買うのに、

一括で支払うのと分割で支払うのでは、金額的にどちらが損か得か」と言っているのと同じであり、

分割で支払うと当然金利分トータルの支払いは大きくなりどちらが損かなど明白。

それでもそれを承知の上でその選択肢を敢えて選ぶ人があるように、

ポイントを貯めるという行為も、論じるべきは「どちらが損か得か」ではなく、

「その損が、敢えて損と分かっていながら受け入れるに値するか否か」という点ではないでしょうか。

つまり

分割払いを利用する人が、

金利分を余計に支払わなくてはならないと理解しながらもそれを選ぶのは、

一括で支払う場合の「経済的負担」と、

それを免れる代償として支払う「金利」とを天秤にかけ吟味した上での選択なのであり、

金利が購入する商品と同額程高いのであれば、

恐らく殆どの人はその選択をしない筈。

そうやって考えて下した決断はその人の価値観によるもので、

それを「損だ」と言われても「分かってます」としか言いようがありません。

先に引用したブログの管理人もその中で述べていたように、

ポイントを貯める理由というのは概ね

「ある程度貯まったポイントを後に一気に使うときの楽しみのため」

というので万人一致でしょう。

ならばその「楽しみ」とその代償である「損」とを冷静に天秤にかけ、

それでも後者を選ぶのなら、その行為はその人にとって「損」ではなくなります。

要するに、ポイントを使わずに貯めるという行為は、

「後に味わえるであろう楽しみ」のために、

その人が妥当と思える代償(←ここが問題)を支払っている行為なのです。

ある商品を手に入れるのに支払う代償を「妥当」と思うか「もったいない」と思うかは、

その商品の価値をどの程度と思うかで異なり、

個々の価値観の問題であるので、

購入する本人が「妥当」と思えば、それを第三者にとやかく言われる筋合いなどないのです。

ちなみに「一万円のポイントを買うために一万円を支払うか?」という例えは、

財布に残った数枚の一円玉を募金箱に入れようとしている人に

「一万円なら募金するか?しないでしょう?」

と言うようなもので、

全く例えになっていません。